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NEWS
新春のご挨拶
生きがいは命あればこそ  
一般財団法人全国退職教職員生きがい支援協会
理事長 森越 康雄
 

 新年早々、つらい出来事からお話することをお許しください。
 私の尊敬する絵描きなかまが昨年の暮れ、六三歳で急逝しました。定年退職後も引き続き高校美術教師として教壇に立ち、個展やグループ展は年中目白押し、岩手県内外の美術界でも中心的存在でした。優しくて頑固でちょっぴりスケベな音楽大好き人間。私が今、絵を描き続けられているのは彼のおかげです。
 彼の命を奪ったのは『末期胃癌』。入院から三カ月。今どき胃癌は、「早期発見・早期治療」で治せるのに。医者嫌いだからといって、なぜそこまで我慢したのか。自慢じゃないが私なんか、指先から血が出ただけでも「死ぬ」とうろたえる。私の臆病の何分の一かでも分けてあげたかった。
 命に臆病になろう。自分の命、家族・友人の命に。そして世界のすべての命に。誰でもが平等に命の最期を迎えるけれども、ひとり一人が精いっぱい生きて「いい人生だった」と思えるように。
 ましてやなんびとたりとも、他の命を奪っていいはずはありません。戦争の世紀と言われた二〇世紀。二一世紀は誰もが希望の世紀と願ったはずなのに、今や殺戮の恐怖が世界を震撼させています。他の命に無慈悲なものは、自らの命をも顧みない。彼らが崇めるとする神は、決してそのことを許すはずはない、と多くの信心深き人々は訴えます。憎悪は報復の連鎖を増幅させるばかりです。

 彼のこれまでの人生は生きがいで溢れ、これからも前途洋々生きがいに満ち満ちた後半生になるはずでした。命なくして生きがいは語れません。新年のご挨拶としていかがなものかとも思いましたが、今の自分の思いのたけをお伝えするという我儘をお許しください。

 新しい年がみなさまにとって生きがいに満ちたよい年であられますようお祈りし、本年もよろしくお願い申し上げます。

 二〇一六年正月

         
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